ダイカストは自動車部品、機械部品、装飾品、その他の完成品などに用いられており、これらの製品にダイカスト法を採用する需要家は、ダイカストによる多くの特長、利点、利益を得ることができる。各種鋳造法との比較を示す。
他の鋳造法よりも寸法精度の高い複雑な形状の製品を提供することが可能である。 | 薄肉ダイカストの新しい技術が、軽量化の傾向に適合し、多く利用されている。 | |
短時間で多量に、しかも、ほとんど仕上がった製品を製造することができ、また、切削加工は比較的僅かですますことができ る。 | 鋳肌が優れているため、めっき、塗装、その他の表面処理を容易に行うことができる。 | |
他の鋳造法より薄肉にすることができ、鋳物やプラスチック成形加工品より強い製品を作ることができる。 | めねじは、下穴を金型のピン(鋳抜きピン)により作ることができ、また、簡単なおねじは、ダイカストで成形することもで きる。 | |
鋳肌(鋳造したままの表面)が滑らかで、寸法も安定している。 | 他部品との結合用のボスやスタッドなどを設けることにより、経済的に組立てを行うことができる。 | |
一つの金型で数千から数十万回の鋳造を行うことができるので、同一製品を多量に供給することができる。 | 異種金属や非鉄金属の材料を、正確な位置に鋳ぐるんでダイカストすることができる。 | |
これらのダイカストの利点を最大限に活用したとき、コストと労力を著しく節減することができる。 上記の特徴に加え、ダイカストの高品質化に伴い、他の鋳造製品に比べて高品質、高性能を発揮できる。また、合金成分にお ける鉄やその他の成分に対する許容度が高いため、リサイクル性が極めて有利であり、省資源、環境保全に寄与するなどの多くの利点がある。 |
(社)日本ダイカスト協会 資料より