ダイカストとは…?

他製造方法との比較

ダイカストは経済的にも機能的にもプレス、砂型鋳物、鍛造、機械加工などに比較して優れている点が多い。しかし、他の製造方法もそれぞれ固有の長所をもっているので、部品を製造する材料、製法を決定する際は、一般的には次のような項目について検討するとよい。


次に、ダイカストと競合する製法のうち、金型鋳物、砂型鋳物、鍛造品、プレス加工品、機械加工品、押出形材及びプラス チック成形品とその利点を比較する。

金型鋳物との比較
ダイカストの利点 金型鋳物の利点
1. 速く鋳造できる。
2. 省人化できる。
3. 個数当り単価が−般にはダイカストの方が安い。
4. 高い寸法精度が得られる。
5. 簿肉部品を作ることができる。
6. 鋳肌が滑らかである。
7. 中子抜きが容易である。
8. 材料の節約ができる。
1. 金型構造が簡単で金型費が安い。
2. 使用されている合金種が多い。
3. 空気の巻き込みが比較的少ない。
4. 熱処理、溶接が容易にできる。
砂型鋳物との比較
ダイカストの利点 砂型鋳物の利点
1. 速く鋳造できる。
2. 省人化できる。
3. 二次加工を余り必要としない。
4. 一つの金型で、数千〜数十万個のものを作れる。
5. 簿肉部品を作ることができる。
6. 高い寸法精度が得られる。
7. 鋳肌が滑らかである。
8. インサートの利用が容易である。
9. 材料の節約ができる。
1. 少量の生産には経済的である。
2. アンダーカット形状が容易に成形できる。
3. 大物が作れる。
4. ダイカストではできない鉄や銅が使える。
5. 溶接が容易にできる。
6. 試作期間が短い。
鍛造品との比較
ダイカストの利点 鍛造鋳物の利点
1. 鍛造品より複雑なものができ、形状の自由度が高い。
2. 高い寸法精度が得られる。
3. 薄肉部品を作ることができる。
4. 鍛造ではできない中子抜きができる。
5. 機械加工の一部を省略できる。
1. ダイカストより密度が高く、機械的性質が優れている。
2. ダイカストではできない鉄や鋼が使える。
3. 厚肉部品を作ることができる。
4. 内部品質が安定している。
プレス加工品との比較
ダイカストの利点 プレス加工品の利点
1. 複雑な形状のものができる。
2. 溶解して材料の再利用ができる。
3. 肉厚を部分的に変えて作ることができる。
4. 組立時部品の数が少なくてすむ。
5. 組立工程が少なくてすむ。
(例:取り付けボスが鋳出せる)
1. 鋼材や、その他のダイカストではできない材料が使用できる。
2. 単純形状であればダイカストより生産速度が速い。
3. ダイカストより簿肉化でき、質量が軽くてすむことが多い。
4. 溶接が容易にできる。
機械加工品との比較
ダイカストの利点 機械加工品の利点
1. 複雑な形状のものも、一工程で作れる。
2. 加工による切り粉の発生が少ない。
3. 複雑な形状でも生産速度が速い。
4. 溶解して材料の再利用ができる。
1. 単純な形状では生産速度が非常に速い。
2. 小ロット製品の生産に向いている。
3. ダイカストできない材料も加工でき、寸法精度が高い。
押出形材との比較
ダイカストの利点 押出形材の利点
1. 複雑な形状のものができる。
2. 二次加工が少なくてすむ。
3. 簿肉部品を作ることができる。
1. 金型費が安い。
2. アルマイト、封孔処理、クリヤー塗装など簡単な処理で耐食性を持たせることができる。
3. 押出形材の価格は安い。
プラスチック成形品との比較(DCSM及び日本規格協会資料による)
プラスチック成形品との比較
ダイカストの利点 ・代>句+括怨メ・・盧
1. 材料のリサイクルが容易である。
2. 耐熱性に優れ、燃えない。
3. 機械的性質に優れ、薄肉にできる。
4. 高級品のイメージがある。
5. 重さを必要とするものに使え、感触が良い。
6. 寸法安定性に優れ経年変化がない。
7. 精密機械加工ができる。
8. 電磁波を遮断できる。
9. 光を透過しない。
10. 熱伝導率が大で、放熱性が良い。
11. 耐候性に優れている。
1. 一般に体積当りの原材料費が安い。
2. 着色や透明にできる。
3. 大きな変形に耐える。
4. 軽量である。
5. 成形性に優れ、形状の自由度が高い。
6. 耐食性に優れている。
7. 仕上コストが安い。

(社)日本ダイカスト協会 資料より

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